痴呆と認知症
認知症と,高齢化社会が進む今、日本において、認知症は非常に患者数の多い障害になってきています。
数年前までは、「痴呆」と呼ばれてきたこの障害は、差別の言葉だとして、2007年に認知症という正式名称に代わったばかりです。
認知症の中でも、高齢の方に多いのが、アルツハイマー型認知症です。
アルツハイマー型認知症は、脳が全体的に委縮してくる症状で、特に60歳以上の人で起こるアルツハイマー型認知症のことを「アルツハイマー型老年認知症」といいます。
最近は、新薬の研究・開発によって、アルツハイマー型認知症に効果のあるものが開発されるのではないかと非常に注目されてます。
アルツハイマー型老年認知症になると、本人はもちろんのこと、患者を介護する家族に非常に大きな負担がかかってきます。
行動が予測不可能な部分もあることから、24時間監視している必要が出てくるため、看護する人間は、精神的にも、肉体的にも非常に厳しくなってきます。
最近はデイサービスなどと言った老人福祉施設を利用する人が増えていますが、それ以前は、そのような施設に入れることに対して否定的な考えを持つ人も多く、老人福祉施設に入れたいと思いながらも、周囲の理解を得られず、在宅で一人で介護していたために、逆に介護している側が疲労で倒れるといったケースもあったのです。
認知症の介護の大変さと周囲の理解は非常に大切です。
逆に、最近は老人福祉施設の利用が当たり前になってきている昨今は、逆に需要に対して供給の不足が問題になってきています。
痴呆症を理解しよう
痴呆症、それは、人間が置いていく中で、多くの人が経験する避けて通ることのできない病気です。
一昔前は「ボケ」などと言われ、あまり良い印象のない病気。
しかし、高齢化社会になっていく中で、痴呆症とは無視できない存在へとなってきています。
痴呆症は、発症した本人はもちろんのこと、その世話をする周囲の人間をも巻き込む深刻な病気です。
痴呆症の家族を周囲が理解し、少しでも手伝えることがあったら、手を差し伸べることができるように、また、いつ自分の家族が痴呆症になるかもわからないこのご時世、痴呆症について勉強していきませんか?
かく言う私も、二十数年前に、祖父が痴呆症になり、母が非常に苦労してきたのを見ています。
その当時はまだ痴呆症と言う病名の認知度も低かったし、周囲の理解も得られず大変だったことを覚えています。
いくつもの病院をはしごし、祖父の異常行動の原因を追究しました。
病院へ車中、祖父が動いている車から降りようとするので、私が後部座席で祖父をしっかり監視していました。
当時は病院へ入院すると言っても、一般の病棟で、母が24時間看護していました。
体力の限界を感じ、家政婦を雇ったのですが、そのお金も馬鹿になりません。
祖父が徘徊することを嫌がった病院は、祖父を病院のベットにひもで縛りつけました。
これが余計に祖父の痴呆症の症状を悪化させました。
今でこそ、施設がちゃんと整ったところへ行くと、徘徊の症状があっても、比較的自由に歩き回れるのですが、二十数年前はこれが当たり前の現状。
やっとのことで見つけた老人病院に転院した途端、祖父の認知症の症状は、ずいぶんと緩和されたものです。
認知症は、改善することは難しいけれど、症状の進行を和らげることは可能のようです。
皆さんも、認知症を正しく理解し、認知症の家族、知人等と偏見なく、前向きに向き合っていけるようにしましょう。